みなさんは勉強をする時に辞書を使っていますか?
英単語を調べたり、古文単語を暗記したり……。
高校によっては単語テストが定期的にある、という人もいると思います。
受験勉強では電子辞書と紙の辞書、どちらがより役立つのでしょうか?
今回は電子辞書と紙の辞書のメリット・デメリットを、筆者の実体験も混じえてご紹介したいと思います。
これから辞書を買おうとしている人や、「今の使い方でいいのかな」と迷っている人の参考になればうれしいです。
電子辞書
電子辞書の価格相場は1〜3万円ほど。
近年、電子辞書はどんどん進化していき、オンラインダウンロードに対応してほしい機能を追加カスタマイズできるものもあります。
複数の辞書や参考書、問題集が最初から内蔵されているタイプも多く、一台持っておけばかなり幅広い教科に対応できるのも特徴です。
電子辞書のよいところは、なんといっても調べたいことがすぐに出てくるところ。
紙の辞書だと索引を見てページをめくって……と、一つ調べるのに時間がかかりますよね。
また、一つの電子辞書で英語や古文、ことわざなど膨大なジャンルを網羅しているので、持ち運びにも便利です。
英語に関しては紙の辞書だと分かりづらい発音も聞くことができるので、リスニングの勉強にも役立ちます。
また、最近の辞書では読めない漢字も書くことにより簡単に調べることができます。
試験直前に「どうしてもこの単語だけ確認したい」というときでも、さっと入力すれば答えが出るので、限られた時間を有効に使えるのも大きなメリットです。
デメリットを挙げるなら、価格が高いところと、充電が切れたら使えなくなるところでしょうか。
また、紙の辞書と違って書き込みがしづらいので、追記しづらい=覚える速度に時間がかかるかもしれません。
また、画面を見ている感覚が強いため、人によっては「勉強している実感」が紙の辞書より薄く感じられることもあります。
電子辞書のメリット
・調べるのが簡単
・持ち運びに便利
・発音が確認できる
・機能をカスタマイズ可能
・一台で複数教科の辞書や参考書をまとめて持てる
電子辞書のデメリット
・価格が高い
・充電がなくなったら使えない
・壊れる可能性がある
・書き込みが不便なので覚えにくい可能性がある
・「ボタン一つで答えが出る」ので、辞書を引く習慣そのものが身につきにくい場合もある
紙の辞書
紙の辞書は電子辞書よりも安価に手に入り、壊れることもありません。
デジタル化の時代に敬遠されがちかもしれませんが、何度も手を動かして調べることによって、電子辞書より覚えやすいメリットがあります。
ページをめくるという動作そのものが記憶に残りやすく、「あの単語はこのあたりのページにあったな」と、感覚で場所を覚えてしまう人も少なくありません。
筆者は受験時代、電子辞書と並行して紙の辞書(単語帳)を使っていました。
かさばるので持ち運びには多少不便かもしれませんが、気になった単語を調べ、線を引いたり書き込みをすることで、「この単語は何度も出る!」と気づいたり、さらなる意味を追加することができるので、自分がどれだけ勉強しているか可視化することに繋がり、がんばろうという意欲が向上しました。
ページがどんどん書き込みで埋まっていくと、「ここまでやった」という達成感が目に見える形で残るのも、紙の辞書ならではの良さです。
また、単語を調べる時に周辺の単語も目に入るので、あわせて覚えやすいとも感じました。
予定していなかった単語との“出会い”が増えるので、模試や本番で「あ、これこのあたりに載っていた単語だ」と思い出しやすくなります。
紙の辞書のメリット
・単語や意味を覚えやすい
・周辺の単語も目に入る
・やりこみ感が意欲向上につながる
・電子辞書に比べ価格が安い
・壊れにくくずっと使える
・電池や充電を気にせず、いつでもどこでも使える
紙の辞書のデメリット
・持ち運びに不便
・単語を調べるのに時間がかかる
・リスニングなど、音声機能が利用できない
・机のスペースをとるため、自習スペースが狭い場所では少し使いにくいことがある
筆者のおすすめは、電子辞書・紙の辞書を併用することです。
さっと調べたい時は電子辞書で事足りますが、本屋には受験に必要な単語帳が軽量サイズで販売していますよね。
そちらも併せて使い、出た単語にラインを引いていけば、頻出単語が分かります。
また、覚えづらい単語は自分用のノートにまとめると、弱点を重点的に克服できますよ。
電子辞書はスピード重視、紙の辞書や単語帳は「じっくり覚える用」と役割分担をしておくと、シーンによって使い分けやすくなります。
例えば塾や学校では電子辞書、自宅学習では紙の辞書、と場所で使い分けるのもおすすめです。
受験生の皆さんはぜひ両方の辞書を活用して、合格を勝ち取ってくださいね。
自分に合ったスタイルで続けることが、何よりも大きな力になります。


