
大学進学や就職を機に一人暮らしを始めた子どもに、親として差し入れや仕送りを送る機会は多いものです。
せっかく送るなら喜んでもらいたいけれど、実際に何を送ると助かるのか、逆に困ってしまうのか気になりますよね。
今回は、学生からよく聞く「もらってうれしいもの」「正直ちょっと困ったもの」をまとめました。
喜ばれる定番は「食べ物」

まず一番多いのは、やはり食べ物。
特にお米やパスタ、インスタント食品、レトルトカレーなど保存のきく主食系はとても助かります。
重たいものは自分で買って運ぶのが大変なので、送ってもらえると喜ばれることが多いです。
加えて人気なのがお菓子。
市販のお菓子でも、地元限定の商品や季節限定のスイーツなどは話のネタにもなり、友達とシェアできるので喜ばれます。
また、最近は値上がりしているお米も送ってもらえて助かるものの一つ。
特に女子だとお米を買って運ぶのは大変なので、実家からもらえるととても助かります。
便利な日用品もありがたい

シャンプーや洗剤、トイレットペーパーなどの消耗品は、自分で買うと意外とお金がかかります。
大きくて持ち帰るのが大変なものほど、送ってもらえるとうれしいアイテムです。
特に洗剤や柔軟剤などは少し良いものを選んで送ると「自分では買わないけど使うと気分が上がる」と好評です。
また、風邪薬や絆創膏、ビタミンサプリなどのちょっとした医薬品もありがたい存在です。
体調を崩したときにすぐ使えるので、常備薬が送られてくると安心感が増します。
意外と困る「大量の食品」

一方で困る声として多いのが、食べきれないほどの食品です。
特に野菜や果物は鮮度が落ちやすく、一人暮らしの冷蔵庫では保存しきれないこともあります。
「送ってもらったけど結局ダメにしてしまった」と罪悪感につながることもあるので、量より質を意識すると安心です。
また、調理に時間がかかる食材も一人暮らしでは使いにくい場合があります。
魚の丸ごと一匹や大量の根菜などは、処理や保存に困ることが多いようです。
手軽に調理できる形で送る方が喜ばれやすいです。
大きすぎる生活用品も注意
大きな家電や家具も、ありがたいけれど困ることがあります。
ワンルームでは置き場所が限られているので、サイズが合わないと使えません。
「親が良かれと思って送ってくれたけど、結局部屋が狭くなってしまった」という声もあります。
必要かどうか、事前に必ず確認してから送るのが安心です。
気持ちが伝わる「ちょっとした一品」

送るものが決まらないときは、気持ちが伝わる小さなアイテムもおすすめです。
季節に合ったカイロやタオル、文房具などは意外と役立ちます。
手紙を一枚添えるだけでも、受け取る側にとっては大きな支えになります。
「忙しくても気にかけてくれている」と感じられるのが、何よりの安心材料です。
一人暮らしの子どもに送るものは、量より質、気持ちより実用性のバランスが大切です。
喜ばれる定番は「保存のきく食品」や「すぐ使える日用品」。
困るのは「食べきれない量」や「大きすぎる家具家電」。
送る前に一言確認するだけで、受け取る側の負担はぐっと減ります。
大切なのは「あなたのことを気にかけている」という気持ちが伝わること。
無理に特別なものを選ばなくても、ちょっとした工夫で十分に喜ばれる差し入れになります。