新しい部屋をコーディネートする上で、大切になってくるのがカーテン選び。
カーテンの色や柄は、部屋の印象を決める重要な要素の一つです。
インターネットで調べたり、ホームセンターに行くと、「1級遮光」「2級遮光」なんて文字を見かけたことはありませんか?
遮光って何なの?どう違うの?
今回はそんな疑問にお答えします!
特に一人暮らしの部屋はワンルームが多く、カーテン一つで「寝やすさ」「暑さ・寒さ」「朝の目覚めやすさ」まで変わってくるので、最初にきちんと選んでおくと後々の快適さがぐっと変わります。
遮光カーテンって?
遮光カーテンとは、その名の通り光を遮って暗くするためのカーテンのこと。普通のカーテンと違い、遮光カーテンは生地に黒糸を織り込んでいたり、そのような生地を裏地として二重にすることで遮光性を高めています。 ぱっと見は普通のカーテンと変わらなくても、裏地側を見てみると少し厚みがあったり、しっかりした手ざわりになっていることが多いです。 西日が強い部屋や、大きな窓がある部屋では、普通のカーテンよりも遮光カーテンの方が、体感温度の差がはっきり分かることもあります。
こんな人におすすめ
外が明るくて寝られない
夜遅くまで営業しているお店が近くにあったり、LEDの看板などが明るくて眠れないという方には遮光カーテンがおすすめです。 街灯やコンビニの明かりがまぶしいエリアでは、夜になっても部屋がほの明るく感じてしまうことがありますが、遮光カーテンを使えば「夜はしっかり暗く、朝はゆっくり休む」というメリハリをつけやすくなります。
部屋が寒い
冬に普通のカーテンを使っていて部屋がすぐ冷える方。 室内外の温度差があると結露が発生し、床がびしょびしょになる場合もあります。通常のカーテンと違って生地が厚いため、窓が冷えても冷気が室内に伝わりにくくなります。 窓ガラスは熱が出入りしやすい部分なので、遮光カーテンで「冷気のカーテン」を一枚作るイメージです。 エアコンやヒーターの効きもよくなるので、光熱費の節約につながる場合もあります。
部屋が暑い
外の明るさを遮断することができるので、太陽光がきつい部屋には遮光カーテンを使いましょう。 たとえば、夏の暑い日にどれだけ冷房を稼働していても、日差しがきつければなかなか涼しくなりませんが、遮光カーテンで日差しをさえぎることができれば、快適な室温を保つことができます。 特に南向きや西向きの部屋は、午後から一気に室温が上がりやすいため、遮光カーテンの有無で過ごしやすさが大きく変わります。 日中オンライン授業を受ける人や、家で勉強する時間が長い人ほど、カーテンの遮光性を意識しておくと良いでしょう。
等級とは?
遮光カーテンには1級、2級、3級の「等級」があり、数字が小さくなるほど社交性が高くなっています。
パッケージやタグに「遮光◯級」と表記されているので、購入前に一度チェックしてみてください。
1級遮光…率99.99%以上(遮光率99.99%以上人の顔の表情が識別できないレベル)
2級遮光…遮光率99.80%以上、99.99%未満(人の顔あるいは表情がわかるレベル)
3級遮光…遮光率99.40%以上、99.80%未満(人の表情はわかるが事務作業には暗いレベル)
遮光性なし…遮光率99.40%未満
1級遮光
カーテンの隙間からしか光が入らない状態です。 朝になっても部屋全体はほぼ真っ暗で、照明をつけないと活動しにくいほどのレベルです。映画鑑賞や映像編集など、画面の見やすさを重視したい人にも向いています。
2級遮光
カーテンは若干透け、置いてあるマネキンの輪郭がぼんやりと見える状態です。 完全な暗闇ではなく、「薄暗いけれど、目が慣れればある程度は見える」程度なので、真っ暗すぎるのは苦手だけれど、しっかり光は抑えたいという人にちょうどよいバランスです。
3級遮光
マネキンがはっきりと見える状態です。
外が明るい日は、室内もほどよく明るさが残るため、「完全遮光までは必要ないけれど、普通のレースカーテンよりは光を抑えたい」という人に向いています。
3級遮光になるとあまり光を遮断できないので、ひとり暮らしの部屋ならば、1級遮光か2級遮光にするのがよいでしょう。
ただし、1級遮光だと、朝になっても部屋が真っ暗でなかなか起きられない……なんてことも。
どれを1番重視したいかによって、遮光の等級は変わります。
迷った場合は店員さんに相談するなどして、自分に1番合ったカーテンを選びましょう。
例えば「夜勤が多く昼間に寝たい人」「朝は自然光で起きたい人」では、選ぶべき等級が変わってきます。自分の生活リズムや、部屋の向き・周辺環境をセットで考えると、後悔のないカーテン選びがしやすくなりますよ。 カーテンは一度買うとなかなか買い替えないアイテムなので、色や柄だけでなく、遮光性能も意識して選んでみてください。


