2025.09.24 Study

受験生の秋冬、親ができる支え方と声かけ

受験生の秋冬、親ができる支え方と声かけ

気温が下がり始めると、受験までのカウントダウンが現実味を帯びてきます。
焦りや不安が出やすいのも、秋から冬にかけてのこの時期。
親ができることは、勉強を代わりにすることではありません。
生活の土台を整え、気持ちを支え、安心して走れる環境を用意することです。

まず整えたいのは生活の土台

記事画像

受験生にとって大切なのは生活の土台を整えること。
睡眠のリズムを一定にすることは体調管理に役立ちます。

起床時間を固定し、朝はカーテンを開けて光を浴びる、白湯を飲む、軽いストレッチをする。
この3つを続けるだけでも日中の集中が変わるので、声掛けをしてあげるといいでしょう。

食事は1日1回だけでも栄養がそろう献立を。
主食・主菜・副菜に加えて、温かい汁物を足すと体温が上がり、やる気が戻りやすくなります。
受験生用に常備しておくと助かるのは、冷凍野菜、卵、豆腐、ツナやサバの缶詰、バナナなどです。

部屋は足元の寒さ対策と乾燥対策を。
ひざ掛け、湯たんぽ、加湿器や濡れタオルの活用で、体の消耗を抑えられます。
照明は手元を明るく、雑音は最小限に。
家族のテレビ音量や来客の時間も、できる範囲で配慮します。

スケジュールの見える化を手伝う

試験日、出願締切、模試、学校行事を一枚のカレンダーに集約します。
親が代わりに管理するのではなく、一緒に確認して抜け漏れを防ぐ形が理想。

移動や天候のリスクも早めに想定します。
会場までの交通手段は二経路以上、所要時間、前泊の要否、朝の出発時刻をメモにして冷蔵庫などに貼っておくと安心です。

声かけの基本は「事実→共感→提案」

記事画像

いきなり助言から入ると、受験生は責められたように感じます。
順番を意識すると伝わり方が変わります。

(事実)今日は模試おつかれさま。
(共感)長い1日だったね。最後までよく頑張りました。
(提案)何か手伝えることはある?夕食の時間はどうする?

このような短い言葉で十分です。
正解を示すより、味方でいることを伝える方が、心の回復が早くなります。

言わない方がよい言葉、言い換えの例

記事画像

他人との比較や詰問は避けるようにしましょう。
点数はどうだった、前より下がったのでは、といった言い方は受験生の負担になります。


・大丈夫なのか→どんな1日でしたか。今の気分はどうですか。
・もっとやりなさい→今日は何を優先しますか。何から始めると進みそうですか。
・前はできていたのに→ここまで積み上げたことを一緒に確認しましょう。

このように、優しく言い換えると受験生の心に安心感を与えます。

停滞したときの立て直しを支える

エンジンがかからない日は誰にでもあります。
そんな時に注意するのではなく、しっかりサポートする側に周りましょう。

温かい飲み物を用意したり、差し入れをしたり。
無言の支援が、意外なほど効果的です。

健康管理は合格力の一部

記事画像

手洗い、うがい、加湿、換気。
加えて、マスク、体温計、常備薬、使い捨てカイロ、のど飴などを用意してあげましょう。
夕食が遅くなる日は胃にやさしいメニューを。
睡眠前のカフェインと画面は控えめにします。

3日以上、睡眠や食欲の低下、頭痛や腹痛、強い不安が続く場合は、学校の相談窓口や医療機関へ早めに相談します。
親が先に情報を調べ、連絡先をメモで渡しておくと、子どもは動きやすくなります。

お金と環境のサポート

過去問印刷、参考書、模試、交通費など、必要経費は見える化しておきます。
予算の枠組みを親子で共有すると、子どもは遠慮せずに必要な投資を選べます。
部屋の寒さ対策や照明の改善は、学習効率に直結します。

合否は結果の一部であって、子どもの価値を決めるものではありません。
親が示したいのは、条件つきの期待ではなく、無条件の安心です。

あなたは一人ではない。
うまくいく日も、進まない日も、味方はここにいる。
そう伝え続けることが、秋冬のいちばんの支えになります。

はじめてのひとり暮らしはTSUKASAの学生マンション!

はじめてのひとり暮らしでも、お部屋は家具付、毎日食事アリ!
新生活はセキュリティ万全の学生マンションでスタート!!

TOP