近年よく耳にする「オープンキャンパス」。
受験する大学を決める上で、その大学の雰囲気を知る貴重な機会として参加する高校生が増えています。
だけどそもそも、オープンキャンパスってどんなもの?
やっぱり行っておいた方がいいの?
今回は、そんな疑問にお答えするため、オープンキャンパスについてご紹介します。
オープンキャンパスとは?
オープンキャンパスとは、学校法人がその学校へ入学を希望・考えている人に対して、施設内を公開し、学校への関心を深めてもらおうとする、入学促進イベントの一種です。
どこの大学に行こうか迷っている人や、その大学を志望している人にとっては、大学の雰囲気をつかめるとってもありがたいイベントなんです。
また、オープンキャンパスは単なる学校紹介ではなく「その大学での生活を具体的にイメージできる」点が大きな魅力です。
パンフレットやホームページでは分からないキャンパスの空気感、学生の雰囲気、教職員との距離感などを体感できるため、志望校選びに大きなヒントを与えてくれます。
一体何が行われているの?
行われるイベントとしては、主に以下のようなものが挙げられます。
・大学のトップ(総長・学長など)または学部のトップの講演
・在学生や教職員による大学施設の見学ツアーや学部などの説明、模擬授業
・その大学で学べる学問内容、取得可能資格、入試制度、大学生活などについての個別相談
・質問受け付け
・大学案内や試験要項などの資料の配布
・大学図書館の公開
また、一部の大学では、
・学食体験として無料食券
・ドリンク券等の配布
・スタンプラリー
・ブラスバンド部やチアリーダー部、軽音楽部などの実演
なども行われています。
最近では、体験授業の内容を高校生向けに分かりやすくアレンジしてくれる大学も多く、「本当に自分がやりたい学びかどうか」を実感できる工夫がされています。
さらに、キャンパス内での写真撮影OKなスポットを用意している大学もあり、SNSで共有して情報交換する高校生も増えています。
オープンキャンパスに行った人たちの感想は?
学情報サービス「キャリタス進学」のアンケートによると、進学を希望する高校生の約9割がオープンキャンパスに参加しています。
「入学したい気持ちが高まった」
「学校のことがよく分かった」
「授業の雰囲気を知ることができた」
「大学生にいろいろ質問できてよかった」
などという感想が多く、オープンキャンパスが有意義なものであることが分かります。
また、「親と一緒に参加して安心できた」「一人で行ったけど在学生が優しく案内してくれた」といった声もあり、参加方法にかかわらず得られるものは大きいようです。
中には「思っていた雰囲気と違った」という感想もあり、それもまた志望校を考え直すきっかけになった、という前向きな意見に繋がっています。
やっぱり参加した方がいいの?
オープンキャンパスは大学選びの上でとっても大切です。
なかなか志望校が決まらないという人にとっては、いろいろなオープンキャンパスに参加することで、将来の方向性が見えてくるきっかけになります。
そして、すでに志望校が決まっている人は、「この大学に絶対入学しよう!」という決意を新たにすることができます。
また、志望校が決まっていても、別の大学のオープンキャンパスに行って、「やっぱりこっちの大学もいいかも……」と、新たな可能性を見つけることもあります。
さらに、実際に大学生と話す機会があるのは貴重です。
「大学生活ってどうなの?」「どんな勉強法をしていたの?」といった疑問にリアルな答えを聞けるため、モチベーションアップにもつながります。
オープンキャンパスでの体験や情報は、受験勉強の後半でくじけそうになったときの支えになることも少なくありません。
まとめ
オープンキャンパスの実施時期は、大学によってさまざまです。
しっかりとホームページをチェックして、気になる大学のオープンキャンパスには参加するようにしましょう。
当日の流れや必要な持ち物、服装なども事前に確認しておくと安心です。
メモを取ったり写真を残したりしておけば、後から比較するときにも役立ちます。
せっかくの機会だからこそ、「見て」「聞いて」「体験する」ことを意識して参加すると、大学選びの大きなヒントになりますよ。


