大学生活が始まってしばらく経つのに、思ったより友達ができない……。
そんな風に感じている学生は、実は少なくありません。
新しい環境では「自分から話しかけないと」「友達をつくらないと」と焦る気持ちも出てきますが、無理に頑張ると疲れてしまうもの。
そこでおすすめなのが「ゆるいつながり」を意識することです。
そもそも友達は作るべき?
「一人が好き」「浅い関係なんていらない」
そう思う人もいるかもしれません。
確かに大学は高校までと違って「クラス」がないところも多く、同じ学部でもなかなか繋がりが持ちにくい環境でもあります。
高校までのように「一人だと孤立する」ということも少ないですが、友達がいると試験や大学の手続き等で情報共有することができ、単位が取りやすい・手続きのし忘れを防げる、などのメリットがあります。
無理に仲良くなろうとしなくていい
とはいえ、「メリットがあるから友達を作る」という考えが必ずしも正解ではありません。
大学では授業やサークル、アルバイトなど人と出会う場はたくさんありますが、全員と仲良くなる必要はないのです。
「授業で隣になったら少し話す」「アルバイトで会えば軽く雑談する」程度の関係でも十分。
その場その場で自然に言葉を交わすことが、結果的に心を軽くしてくれます。
「おはよう」「この課題むずかしいね」といった、ほんの一言でも立派なコミュニケーションです。
気負わずに声をかけることで、相手も「話しかけやすい人だな」と感じてくれるかもしれません。
大切なのは、深い関係にこだわらず「顔見知りがいる」という安心感を積み重ねることです。
趣味や興味をきっかけにする
友達づくりに悩んでいるときは、共通の趣味をきっかけにすると自然に話が広がります。
好きな音楽や映画、最近見た動画の話題など、ちょっとしたことでも会話の入口になります。
SNSや学内の掲示板でイベントやサークルを探してみるのもいいかもしれません。
一人の時間も大事にする
無理に友達を増やそうと頑張ると、かえって孤独を感じやすくなることもあります。
一人の時間を楽しむことも、大学生活の大切な過ごし方です。
カフェで読書をしたり、散歩をしたり、自分のペースでリフレッシュする時間を持つと、気持ちに余裕が生まれて自然と人間関係も楽になります。
「つながれる場所」をひとつ持つ
寂しさを感じたときにふらっと立ち寄れる場所があると安心です。
大学のラウンジや図書館、サークルの部室など、気軽に顔を出せる場所をひとつ見つけておくと「行けば誰かいる」という心強さにつながります。
また、アルバイト先やボランティアなど、学校の外に居場所を持つのもおすすめです。
「大学に親しい友達はいないけど、バイト先では気軽に話せる仲間がいる」だけでも十分です。
大学生活は「友達をたくさんつくらなきゃ」と思いがちですが、大切なのは自分にとって心地いい人間関係です。
深い関係にこだわらなくても、挨拶やちょっとした雑談だけで十分に心は支えられます。
「友達ができない」と焦るよりも、「ゆるいつながり」を大切にしてみましょう。
無理せず自然なペースで過ごしていけば、気づいたときには心地よいつながりができているはずです。


