2020.07.04 Study

世界遺産で見る日本の歴史

世界遺産で見る日本の歴史

世界遺産とは「顕著な普遍的価値」を持つ自然や文化財を世界遺産条約に基づき「世界遺産リスト」に記載して国際的に守ってゆくもののこと。
2020年3月現在では1121件が世界遺産リストに記載され、そのうち日本は23件が記載されています。
日本の世界遺産は、歴史と強く紐づいています。
「歴史の勉強が苦手」という人でも、「この世界遺産なら知っている!」ということがあるんじゃないでしょうか?
世界遺産はテレビでも度々話題になるので、見たことがある人も多いと思います。
今回は日本の世界遺産から、歴史を紐解いていきましょう。

平泉

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平安時代末期に末法思想が広まり、死後に極楽浄土へ行き仏になることを説く教え=浄土思想が広まりました。
1105年に藤原清衡が再興した寺院が、かの有名な中尊寺。「中尊寺金色堂」という名前の方が馴染みがあるかもしれません。
この金色堂は創建当初のまま残っており、金や螺鈿をふんだんに使い、阿弥陀如来の極楽浄土を表現しています。
また、同じく平泉にある毛越寺には寺院建造物と園池を配置し、浄土の再現を目指した浄土庭園が残っています。
この平泉という土地は俳人・松尾芭蕉の「奥の細道」にも登場しており、奥州藤原氏の栄華に思いを馳せて「五月雨の降り残してや光堂」などの句を読んでいます。

富岡製糸場 

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出典:画像提供 富岡市

1872年に明治政府が設営した富岡製糸場は、生糸の輸出量世界一を支えた官営工場です。この時、明治政府は欧米に対抗するために、産業を活発にして国家の近代化をはかる「殖産興業」と呼ばれる政策をしていました。
ペリーが黒船に乗ってやってきたのが1857年。
開国をきっかけに、日本の歴史が一気に動いていた時代です。
単語を覚える時は、その単語だけではなく時代背景もセットにして覚えるようにしましょう。

姫路城

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日本の木造城郭建築の傑作である姫路城は、白漆喰と総塗籠の外壁に覆われた美しい姿から、「白鷺城」とも呼ばれます。
平成の大修理で屋根瓦もすっかり新しくなり、その美しさにはますます磨きがかかっている姫路城ですが、実は破壊の危機がありました。
一度目は、1615年に行われた「一国一城令」。徳川幕府による大名統制策で、大名たちの戦力をできるだけ削り、徳川家による全国統治を盤石にすることが目的でした。
二度目は第二次世界大戦。空襲により兵庫も甚大な被害を受けましたが、奇跡的に姫路城だけは焼けずに済んだのです。
まさに奇跡の城、世界遺産にふさわしい城と言えるでしょう。

厳島神社

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瀬戸内海の広島湾に浮かぶ厳島にある厳島神社は、なんと593年に創建されたと伝えられています。
平安時代末期に平清盛の厚い信仰を受けて社殿が整えられ、1168年ごろに現在の姿になったとされています。
平清盛が生きた時代には、貴族にかわって源氏や平氏などの武士が力を持つようになっていました。平清盛は太政大臣の地位まで上り詰め、莫大な力を持ちました。平氏に対抗したのが源氏。
この頃起こったのが「源平合戦」と呼ばれる平氏と源氏の戦いです。
1185年の壇ノ浦の戦いは試験でもよく問われるところですのでおさえておきましょう。

いかがでしたか?
今回は日本の世界遺産から有名な4つをご紹介しました。
このように、普段何気なく見ている建物でも、しっかりと日本の歴史に結びついていることが分かります。
テレビで重要な歴史文化財を見たら、その都度調べるようにしましょう。
そうすることで、自然と知識が身についていきますよ!

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